サーフィン基本フォームの続きです。
" 前足の角度 "
誰もが一度は考えたことがあるはず。
今日は、このサーフボードに置く前足の角度についてお話しします。
サーフィン雑誌やイラストでは、
" 前足の角度は45度、後ろ足の角度は90度 "
と書かれているものもあります。
サーフィン初心者の人は、これを鵜呑みにしてしまうと、サーフボードに立つことが出来なかったり、立ってもフラフラして、いつまでも安定せずサーフィンどころではない状態が続くことが多いのです。
この前足の角度というところを、もっと詳しくすると、どの位置の45度なのか?ということです。
1. カカトから小指のラインが45度なのか2. カカトから足の中指のラインが45度なのか
3. カカトから足の親指のラインが45度なのか
これをサーフボードやスケートボードの上で、1度やってみてほしい。
どの置き方が、1番あなたにとってコントロールしやすいですか?
一般的に
前足の角度(カカトから足の親指のライン)が90度に近づけば近づくほど最も強くレールに荷重ができ、サーフボードが足に吸い付いてきます。
ここで、
あのアルメリックを世界的に有名にしたトムカレンと、マークオクルーポが闘ったベルズビーチの映像を見たことがあるでしょうか?
そう、あの黄色いウェットスーツを着て、頭半はあるであろう波に素晴らしいボトムターン、トップターンをするシーン。
トムカレンがボトムに降りて、トップに向かう瞬間。
後ろ足をステップバックさせると同時に、前足も真横ほぼ90度になるように踏み変えているのが、はっきりと見えます。
前足をこのように踏み変えることによって、レールがしっかりと入れやすくなります。
上の動画の中のトムカレンの前足も、かなりきつい角度ですね。これくらいの角度を付けるといいですね。 (真横に立つつもりでいいでしょう)
また、
これとは逆に、このように前足を前向きにしてしまうと、レールに力が入らず、とてもやりにくくなります。
足の向きが前向きに近づけば近づくほど、足の自由度は広がるが、足の踏み込みをボードに伝えにくくなり、倒れやすくなります。
また、サーフィン雑誌では
" 前向きに立って、手は真横にトライアングルの様に開く "
なんていう記事がありますが、この感覚で立ってしまうと、多くのサーフィン初心者の前足は、前向きになって、途端に倒れやすくなってしまいます。
なので、
「真横に立って、前側の手が身体の内側に入らないように少し引く」
と、言っています。
なぜならば、
真横90度の意識で立つ方が、
結果的に、カカトから足の小指のラインが45度くらい(もっときつくていい)
親指までのラインが10度から20度くらいになって、倒れにくい上に前足荷重になり、
しっかり押さえやすく、コントロールしやすくなるから。
(45度の意識で立つと、足は前に向きすぎて踏み込みが弱くなり、レールが入りにくくなる)
足の荷重が最も加わるのは、カカトから親指の付け根部分です。なので、このラインを90度にするとMAXでレールに力を加える事ができます。
海で・ レールが入りにくい
・ 倒れやすい
・ 足からボードがすぐ離れてしまう
という人は、前足の角度がどうなっているのか、一度見てみましょう。
サーフボードにしっかり吸い付きたい場合は、前足の角度は真横90度に置いてみましょう。
身体も横向きで(無理に身体を前向きにしようとすると膝の負担が大きくなる)、前の腕が、身体の内側に入らないように。
この時点で、カーバーなどの前足荷重の出来ない首振りトラックのスケートボードが、サーフィンとまったく違うことが分かります。そもそもレールは、板を横に振って入れるものではありません
必ず、本当に良いスケートボード でやりましょうd(^_^o)
あなたのサーフィンがさらに上達しますように。