サーフィンをやっていると、気に入らないサーフボードを改造したくなります。
というのも、私がまだサーフィンを始めたころ、
5'10くらいの、もうボロボロのハワイのデニスパングのエアリアル用のサーフボードらしきものを手に入れました。
フィンは折れたのを修理してあり、あちこち適当な修理で、もうボコボコなものを。
ノーズが分厚くテール幅が非常に広い割には、非常に薄い。
サーフィンを始めたばかりの私にはとても難しく、普通のサーフボードなら簡単にテイクオフできるものも、そのサーフボードでは、テイクオフさえも出来ませんでした。
前に滑っていかない、前に乗りすぎるとテイクオフパーリング、の繰り返し。
なんとか1本立っても、それはまだサーフィンのフォームも知らず、感覚だけでやっていたので、前を踏み過ぎれば突っ込んで、など、ハチャメチャ。
また、元々水を大量に吸っている、ただでさえバランスの悪いサーフボードにサーフィンの基本も知らないで乗ったのですからサーフボードに振り回されっぱなしでした。
頭オーバーのグリグリのチューブ波で乗ろうとしていたことも、うまくテイクオフできなかった1つの原因です。
そして、それからしばらく置いておいて、、、、
すると、、、
このノーズの厚さがあまりにもアンバランスなんだよね、、、
と思ってしまい改造したい衝動が、、、
とうとう、、、、
そう、デッキに、センター付近からカッターを入れ、バリバリとラミネートを剥がしていきました。
するとフォームもくっついてきて剥がれたフォームの方はガタガタ。
そしてそれを削っていって、ちょうどいい厚さに。
次にラミネート。
元あるラミネートの上にクロスを重ねた部分に空気が入り。
それも、まあいいか。
と適当に。
出来上がったのは、それなりに厚みのバランスがとれたサーフボードでした。
で、海でトライ。
結局、やっぱりそのおかしなサーフボードはあまり変わらず、、、、
最終的には、バラバラにしてフィンだけ残して捨てました、、、、、
今考えれば、非常にもったいないことをしたな。
と思います。
というのも、この時のデニスパングのエアリアルサーフボード。
どうやら1970から80年代のサーフボード。
今、それを置いておけば、適当に修理していた部分をちゃんとした修理に変え、今なら乗れたと思うのです。
あのサーフボードに乗ることができたのなら、また面白い乗り味を体験できたと思のです。
幅の狭いスタンス幅。そして、しっかりした前足荷重。
波のパワーを広いテール幅で受けた感覚。
レールの入り方と抜け方。
1970から80年代のサーフィンを体験できる非常に良い機会を、自らの手で離してしまいました。
今でもこれが心残りです。
私のこういう失敗経験があるので、
やはりサーフボードの改造はお薦めしません。
非常に面白いサーフボードでした。
今、あのサーフボードに乗りたい。
あれに似たサーフボードは、まだあれから1度もお目にかかっていません、、、、